2012年10月15日月曜日

STREAM SoftBank 201HWのブロガーイベントリポート

 先日、11日に行われたファーウェイのブロガーイベントに参加してきました。
 10日にSoftBankから発売されたばかりの秋モデル「STREAM 201HW」のイベントで、会の後半には人気カリスマライターの井上翔さんによるファーウェイのスマートフォンの歴史解説もあり、会場は大いに盛り上がりました。

 何度か当ブログで取り上げておりますが、イベントの流れに沿って簡単なファーウェイの説明を。
中国メーカーのファーウェイ(中国表記:華為技術)は主に通信機器、基地局、ソリューションといったB2B事業からシェアを拡大していったメーカーであり、近年ではスマートフォンや、キッズケータイなど、B2C事業も拡大途上にあります。
そして、ファーウェイがこの秋に発売する今回のイベントの主役となった端末が201HWとなります。
 簡単にスペックを説明すると、通信規格はSoftBank 4Gの名で提供されているAXGPに対応。AXGPはTD-LTEと完全互換を果たした規格となっており、LTE時代における国際標準規格のFDD-LTEと並ぶものとして、今後の発展性も期待できます。
ソフトバンクモバイルとしては、Wireless City PlanningからのMVNOの業態を取っているため、TD-LTEではなく、AXGPと呼称していますが、端末内での識別名称は「LTE」となっていることが、設定項目からも見て取ることが出来ます。

SoCはQualcomm社のMSM8960を採用。画像処理の専用IPも統合されており、高速レスポンスが実現されていました。
Quadrantベンチマークによるテスト。
ベンチマークのスコアも優秀ですが、実際に触れてみて、スコアには表れないスムーズさが、心地良い端末に仕上がっています。
国内メーカー端末と違い、機能格差はあるものの、本来のスマートフォンに求められる「シンプルなものに自分の好みの機能を追加していく」というカスタマイズ性を念頭に作られているなと実感できる端末です。

動画を見ていただければ、Android端末の中でもトップクラスの高速レスポンスが実現されていることが分かると思います。
 もちろん自身の好みのアプリなどを追加していない、開封直後の素の端末のため、他端末と大きな差があるとはいえないかもしれません。
それでも、価格対性能というコストパフォーマンスや、余計なことをせず、通知エリアにおけるトグルや、高速通信規格にソフトバンクでいち早く対応したスマートフォンという複数の観点から見れば、かなりオトクな端末だと思います。

「高速」が売りの本端末ですが、その要の一つが高速連写のカメラ機能。1.8秒間で10枚の撮影が可能となっています。
実際に撮影したのですが、残念ながら持ち帰ることを忘れてしまいました…。
撮影レスポンス自体は、Android端末にありがちなカメラ撮影遅延、撮影のタッチから実際の撮影までのラグが非常に少なく、好印象を持ちました。

ここまでべた褒めで来ましたが、難点が無いかというと微妙な点も。
一つはカラーバリエーションの黒の背面。
グロス加工が施されているため、手垢がべたべたつきやすく、ややチープ。
また、サクサク端末とえども、やはり国内の主要機能に非対応というややネガティブな印象はぬぐえません。 (ドコモですが、同じくファーウェイ製、HW-01Eはいわゆる三種の神器に対応しているため、そちらに向かう手も)

ですが、恐らくのメインターゲットであろう30代ビジネスマンといった層には、12月15日から始まるテザリングに対応しつつ、無駄がない当端末は胸を張ってオススメできるものに仕上がっていると思います。

さて、話は変わってイベント後半は井上翔さんによるファーウェイの国内向けスマートフォンの歴史紹介ということに。
 この左に写っている怪しい人が通称「せうさん」

 ファーウェイの国内向け初号機は残念ながら「スマートフォン」ではなく、Wi-Fiルーターとしての展開でした。
第二弾は画面が少し大きくなり、発売も初めて「スマートフォン」としてのものに。
 第三弾はVision。
この端末は実質的に初めて「ファーウェイ」というメーカーを自分がスマートフォンを作っているメーカーとして認知したものでした。
デザイン柔らかいカーブを描いていて、手馴染みも良く、なかなか完成度の高い端末でした。
ソフトバンクからの発売という点がかなり惜しいという印象を抱いたものです。
 10キー付きスマートフォン。
実はこの端末、ファーウェイのHPに載っていないという「幻の端末」(せうさん談)
 GS02からイーモバイル端末はメーカー名が冠されることがなくなりました。
性能はそれなりに良かったのですが、Visionからややデザイン性が落ちたのが個人的に残念だった端末。
 GS03はAcsendの国内モデル。ファーウェイ初のハイエンド帯の端末としてなかなかの軽快なレスポンスを実現していました。
 そして201HWに並び秋モデルとしてドコモから投入されるAcsend HW-01E。
こちらの端末は国内向け機能(ワンセグ等)にも対応し、堂々の大衆向け端末として投入予定です。
CEATECでも大々的なプロモーションが行われていました。
 そして、201HWと続くわけです。
 ちなみにこの方、プレゼンテーションの直前、遅刻された方を迎えに行ったため、プレゼンテーションの開始が5分ほど遅れました。


井上さんの発表は実に笑いに飛んだものでしたが、歴史をたどると共に、将来について期待したい点なども語って欲しかったところです。
個人的に、ファーウェイについて思うことは、HW-01Eのような端末よりも、今回のイベントの201HWのようなシンプルかつ、スタイリッシュなスマートフォンを追求していって欲しいと言うこと。
中国メーカーに対して、日本、韓国メーカーの二番煎じ程度のイメージしかありませんでしたが、201HWや昨年のVisionといった方向性の端末はなかなか国内メーカーには期待できません。
ファーウェイが今後国内で飛躍を遂げるには、このような路線への特化という形も必要ではないか?と思ったイベントでした。

一部画像、情報引用
AXGP対応、高速起動の「STREAM 201HW」ーケータイwatch

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