今回は肝心要のエリア、通信品質について…の予定でしたが、ボリュームが膨らんだため、二回に分けてレビューします。
前回の記事はこちらをご覧ください
GL04Pレビュー EMOBILE LTEとWiMAXを比較してみた
http://newsrider-g.blogspot.jp/2012/08/gl04p-emobile-ltewimax.html
前回の記事でハードウェアの記述漏れがあったので少し追加を。
液晶画面の利便性が高いこと。
現在利用しているWiMAXルーターのWM3500RはLEDのアイコン表示であり、情報量が限られています。
その点GL04Pは小型の液晶画面を搭載しており、接続しているWi-Fi機器数やセキュリティ状態、現在の通信状況がグラフィカルに表示されるため、状態把握が非常にしやすく、WM3500Rと比べて利便性が高く感じました。
- エリアはどうなの?
ここからはGL04Pのレビュー、と言うよりも、EMOBILEのネットワークサービス雑感になることをお許し下さい。
まずはLTEのエリアについて。
私はレビュー期間で
自宅ー大学
自宅ー都心
自宅ー数km離れた郊外エリア
の3経路の移動を行いました。
まずは自宅ー大学間。
京浜急行と相模鉄道、小田急を利用しており
LTEスポットは
- 横浜駅周辺(地下街は3G)
- 横浜駅~二俣川駅手前(3Gとの切り替わりが何度か起こる)
- 海老名駅手前
大まかに言って三箇所程度でした。
特に京浜急行はLTEエリアが壊滅的状況。
基本的に特急以上を利用しているため、部分部分でLTEエリア内の可能性はあると思いますが、視認した限りではほぼ3Gオンリーでした。
ただ、当然ながら日の出町駅のトンネルを過ぎたあとはほぼLTEエリアが続きます。
残念なことに駅地下通路、ダイヤモンド地下街、ポルタなど、横浜駅周辺の移動に利用する地下街はほぼ全て3G接続です。
EMOBILEという立場のため、夜のラッシュアワーでも3Gは高品質に保たれていましたが、これが主要3キャリアなら文句を言っていたところです(笑)
相模鉄道は横浜駅から二俣川までは3GとLTEを行ったり来たり、二俣川以西はほぼ3Gでした。
残念だったのが小田急線。
大学がある駅まで、LTEを一度も掴まず。
続いて自宅ー都心。
都心へは車での移動でした。
横浜横須賀道路から第三京浜を利用して世田谷へ。
LTE接続エリアは驚きの都筑インターチェンジから東京寄りのみ!
横浜駅に最も近い保土ヶ谷バイパス/インターチェンジ付近でさえLTEを掴まない徹底ぶりでした。
最後に自宅ー数km離れた郊外エリア。
自宅は三浦半島の某所です。
数km離れた場所も当然三浦半島。
感の良い方は分かるかと思いますが、LTEのLの字も出てこない3G地帯。
ただ、そのエリアはWiMAXが圏外地域、KDDIの電波も所々でかなり弱くなる場所であり、EMOBILE 3Gも弱電界ではありましたが、速度計測で1M出るなど以外に頑張っているなーという印象。
以上の3つの計測結果から個人的な結論としては
「EMOBILEのLTEエリアは使い物にならない」
です。
ただし、注釈を付けると3G運用で何の不便も生じないという点。そして、自身の計測や、他の方のレビューを見る限り、都内に入りさえすれば、それなりにLTEエリアは拡充されている点です。
LTEという先進サービスを求め、この端末を契約した場合にはかなりがっかりされると思いますが、単に「高速なWi-Fiルーターが欲しい」という方には胸を張っておすすめできるエリアだと思います。
記事表題にあるWiMAXとの比較についてですが、WiMAXは初期こそ「カバリッジが小さいため、エリアに虫食いが起きやすく、使い物にならない」と言われていましたが、現状は「EMOBILEのLTEとは比べ物にならないほどエリアが広く、屋内でも利用可能」です。
京浜急行、相模鉄道、小田急線と神奈川県方面の主要な私鉄3線の沿線はほぼ圏外になることがなく、横浜駅地下街も問題なく利用できます。
ただ、商業施設以外の大型ビルでは屋内への透過対策が行われていないため、その点ではEMOBILE 3Gに劣りますし、EMOBILE 3Gとのエリア比較ではEMOBILE 3Gに軍配が上がると言わざるを得ません。
エリアでの特筆すべきポイントを箇条書きにすると
- EMOBILE LTEは神奈川県において信頼が置けない
- 一方でEMOBILE 3GはWiMAXとの比較でも優位に立てる
- WiMAXはバランス型
といったところでしょう。
では、エリアと比肩する重要項目である通信品質はどうなのか…。
総括とともに、次の記事でお伝えします。
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