2012年9月18日火曜日

iPhone 5のKDDI、ソフトバンクの通信速度制限まとめ

9月21日に発売されるiPhone 5。
LTE対応となり、KDDI、ソフトバンクが同時に新規サービスインとなるため、Twitterなどで通信速度制限について情報が錯綜しています。
そのため、自分なりにですが、通信速度制限についてまとめたいと思います。

  • 短期速度制限
いわゆる直近3日間の通信使用量に応じて行われる通信速度制限です。

KDDI iPhone 5料金プラン
http://www.au.kddi.com/iphone/ryokin/plan.html
より引用
「ネットワーク混雑回避のために、LTEスマートフォンご利用の場合、直近3日間に1GB以上のご利用があったお客様の通信速度を終日制限させていただきます。(エクストラオプション加入の場合も制限の対象となります。)」

要点として
・3日間で1GB利用すると通信速度を24時間制限する
・月間7GB以上利用後の総量制限回避プランにも短期制限は適用
・月間総量制限とは違い「128Kbps」という具体的な数値は明示されていない

これはドコモのXiの注意事項と共通しています。
http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/xi/bill_plan/flat_ninen/notice/index.html
そのため、短期規制においては、速度制限が行われてもその他ユーザーと比べて通信が遅くなることがある程度の規制になると思われます。

当ブログの過去記事
KDDIがiPhone 4Sに対して帯域制限を課していない可能性を検証。
http://newsrider-g.blogspot.jp/2011/10/kddiiphone-4s.html
において、KDDIの通信速度制限の状況を写真付きで記載していますが、概ね300Kbps台と、ウェブ閲覧程度であればさほど気にならない速度の制限となっていました。
まだサービスインしていないLTEサービスですが、恐らく同程度の速度制限になるのではないでしょうか?

続いてはソフトバンク。
実はSoftBank 4G LTEについて、直近3日間制限に関する記述、発言がどのニュース媒体を覗いても見当たりません。
ということでその他のサービスの注意事項から引用します。

ご利用の際に通信制御することがある内容について
http://mb.softbank.jp/mb/information/details/101112.html

TD-LT…ではなく、WCP社のAXGPをMVNOとして利用、提供している4Gデータし放題フラットの通信速度制限状況を用います。
こちらも「直近3日間 (当日は含まない) のパケット通信量が839万パケット(約1Gバイト)以上」と規定されており、他のキャリア同等の制限内容となっています。

つまり、「前日までの3日間にバカみたいな通信したら速度制限するよ!」というのは各社共通しており、優劣は存在しません。
実際にどれほど速度を規制限するかにおいては、3キャリアで差が生じると思われます。

  • 月間使用量に対する速度規制
ドコモ http://www.nttdocomo.co.jp/service/data/xi/notice/index.html
KDDI  http://www.au.kddi.com/jiyu/4glte/?bid=we_au_mbtop_pr_0021
SBM  http://mb.softbank.jp/mb/news/contents/201209141009260000/
結論から書くと、こちらも実は三社共通しており
・1ヶ月の通信量が7GBを超過した時点から128Kbpsに速度制限される。
・7GB以上利用後、速度制限なく利用を希望する場合、追加料金2,625円を支払うことで2GBまで利用可能。
となっています。

7GBという数値ですが、これは一般人はおろか、ギークと呼ばれる層ですら使用量超過するには高い制限値となっています。
これは、私の先月の3G累計通信料ですが、7GBは言うに及ばず、2GBにすら届いていません。
WiMAXルーターを携帯しているため、屋外での総使用量はおそらく2GBを超え、3GB、4GBラインだと思いますが、それでも7GB制限には到達しません。
「普通に利用していれば到底及ばない数値」
それが7GB制限です。
まあ、普通のユーザーからすれば7GBまで自由に使えて5985円というのは高止まりに見えてしまうため、料金プランの改善、特に二段階定額プランを用意していないKDDIのプラン追加は望みたいところです。
また、テザリングを行った場合、PC利用などで通信量が増えるため、その場合には7GB近くまで行く可能性があります。

iPhone 5に関して焦点となっているのが、ソフトバンクの対応。
これまでソフトバンクはiPhoneに対して通信制限を課さずに販売してきました。
そして同社CTOである宮川氏がこのような発言を行っています。

ソフトバンク宮川氏がLTEに言及、iPhone 5の販売数がLTEを加速
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120914_559919.html
「SoftBank 4G LTE」は月間のパケット通信料が7GBを超えると、通信速度が128kbpsに制限される料金サービスとなっている。しかし、「iPhone 5」についてはこの制限は適用されない。 この件について宮川氏は「iPhoneユーザーをたくさん抱えた我々だからこそ、今のお客に制限をつけて乗り換えられるのが正直怖い。今まで通りの方がベターかなと思っている」と話した。

また、iPhoneかえトクキャンペーンページによると

【新】 iPhone かえトクキャンペーン
http://i.mb.softbank.jp/mb/iphone/reserved/campaign/

2012年9月21日(金)から2012年11月30日(金)までに4G LTE 定額プログラムを契約した場合、定額5,460円/月で容量無制限の「パケット定額 for 4G LTE」に加入できる

とあります。
つまり、ソフトバンクのiPhone 5で通信量制限を課されることなく利用したい場合は11月30日までに契約しなければならないということです。

私が量販店に向かった17日時点でのソフトバンクコーナーにおけるチラシの記載
※iPhone 5の料金プランチラシ、親指の先に7GB制限記載
など、7GB制限が課される注意事項が記載されていることから、基本的には月間使用量制限がかかると思われます。
KDDIのテザリング対応、スタートアップキャンペーンなどに対抗しての容量無制限キャンペーンを打ったというように見えます。

最後に簡潔にまとめると
・直近3日間規制は3キャリア共通で1GB利用すると幾分の速度制限を課す(128Kbpsではない)
・月間使用量制限は3キャリア共通で基本的に7GB制限で、それ以降は128Kbps制限
・ソフトバンクはiPhone 5のスタートアップキャンペーンで11月30日までの契約者は使用量制限が課されない
となります。
長ったらしくなりましたが、意外と単純な速度規制まとめでした。

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